デート前日―――――― 『♪〜♪〜♪〜』 「もしもし?」 『あっ、俺、優夜だけど。』 「うん、どうしたの?」 『明日、朝10時位に迎えに行くよ。』 「分かった!待ってるねっ」 『おぅ。じゃあまたな。』 『プッ、プーップーッ…』 さっきまで優夜の声が聞こえていたのにもう聞こえなくなってしまったこの携帯を、ぎゅっと握りしめた。 また明日会える。 そう思うと眠れなかった。