「『白血病』なんだよ…」
「えっ………」
結果を聞きに来て
わたしに、ふってきた言葉は『異常なし』ではなく『白血病』の三文字だった
「うそ・・・つかないでよ…」
「ホントなんだよ・・・」
「なんで?私なの・・・」
ふいに 頬を流れた
冷たい涙
「わたし、死んじゃうの・・・」
小刻みに震える私の事を
抱きしめてくれたのは、お母さんだった
でも、お母さんも泣いていた
「大丈夫だよ…今の医学は進歩してるから」
そう言って、先生は私から目をそらした
なんで、目をそらすの
「お母さん、少しお話したいのですが」
「わかりました。亜矢音、外で待ってて」
「うん・・・」

