「入ってっ!!」


 あたしはドアをあける。


 「おじゃましま~す・・・」


 みんなの表情はとても暗かった。あたしはわざと明るくふるまった。


 「お、お茶でも飲む???お菓子とかもあるし・・・・」


 だんまりしている・・・


 「これからどうする・・・?」


 緑音がめずらしく口をひらいた。


 「倉庫に・・この事件の手がかりがあるかもしれないの。」


 「手がかりって、空っおまえなんか知ってんのか?」


 カズが言う。


 「ぜんぜん・・知らない。でもね、今日夢みたの・・女の人があたしの名前を呼んで 
 て・・お願いって・・そのときは、なにかのまちがい、気のせいだって思った。でも

 さっきはっきり聞こえた、倉庫、家の倉庫って!!だから、なにかあたしに出来るな 
 ら、みんなを助けなきゃ・・このままじゃ・・・さっきの女の子のように殺されちゃ うかもしれないっ!!みんなっ殺されちゃうかもしれないんだよ!?だからっ・・」


 あたしは必死に話した。きづかぬまにあたしの頬には涙がつたっていた。


 「わかったっ!!空がそんなに言うなら俺も協力するっ!!」


 陸が笑顔で言う。


 「陸・・・・」


 「俺も手伝うよ。」


 「優・・・・」


 「空一人じゃあぶなっかしいもんねっ!!」


 緑音があたしに抱きつく。


 「当然っ!!」


 「カズ・・・」


 みんなの優しさに、涙がまた・・・・


 みんな・・ありがとう・・・