呪術書

 んっ・・!?あたしさっき・・・
「空・・・そら・・・」

 あの声の・・・・
「空・・逢えてよかった・・逢いたかった」

 あたしに・・?

 「空は覚えてないかもしれないけど・・・」
  あなたは・・・?
 「美幸(ミサチ)・・・」

  美幸・・・美幸って・うそ・・あたしが3歳の時に死んだ・・・
 「お母さん・・?」
 「空・・・大きくなったね・・」

 本当に・・お母さん・・?
 「空、時間がないの・・あなたが見つけたその本はね、呪術書の半身なの。」

 呪術書??なにそれ・・

 「人を呪うことが出来る本なの・・・」

 人を呪う??
 「そう、そして、もう半身は、お父さんがもっているの。」

 お父さんが・・・?
 でもお父さんは出張で・・・
 「でもなんでお父さんが持ってるの??」

 もともとこの本は、悪用されないために、代々家が守ってきたの。でも・・」
 「でも・・・?」

 お母さんはうつむいてしまう。
 「お父さんは・・・あの本を使ってしまったの。」

 「お父さんが・・?なんで・・」
 「お母さんを生き返らせるために・・」

 「お父さんは、あの本に騙されたの。人を呪う事はできても、生き返らせることなん 
 てできないのに・・・・」
 「だまされたって・・本に・・?」

 「本・・というより、本にのりうつった著者に、というべきかしら・・」

 「著者???」

 「そう、この本の著者、Rein・zyeison(レイン・ジェイソン)は、呪術

 を使って、自分の魂を、本にうつしたの。」
 「そんなことが・・・できるの?」

 「ええ・・・お父さんはおそらく、レイン・ジェイソンに体を奪われてるわ。」
 「でもいつから・・・」

 「わたしが死んですぐに・・・」
 「そ、そんなぁ・・・」

 「じゃあ、いままでのお父さんは・・・お父さんじゃなかったの?]

 「空っ・・お父さんを、みんなを助けて・・・お願い。」

 「でも・・・あたしには、そんなこと・・・出来ない・・・」
 「お父さんも、海も、友達も・・・いなくなっちゃうんだよ?」