｢まさか先に言われるとは思ってなくて｣
｢どういうこと…?｣
｢ずっと里那のこと…好きだった｣
｢うそ…｣
｢うそじゃねーし。やべぇ、超恥ずいっ｣
そう言って彼は、そっぽを向いた。

そんな彼に、
｢ありがとう｣って呟いたのを、今でも覚えてる……


彼の名前は―――
―――西川隼人だった。