初恋は実らない。
何時だっけ?
どっかで聞いたんよ。
誰だっけ?
そんなん言ってたんが。

まぁ、いいや。

何時かのどっかの誰かさん。

それ、当たりやったよ。

生まれてはじめてのホンキの恋。

実りませんでした。
いや、一度は実ったんだけど結局枯れたんよね、半分が。
しょうがないから文句は言えませんが。


ま、それなりに楽しくやってるし。

新しい恋もしそうな気がするし。









六年になってからの一番最初の
一番ビッグなイベント、修学旅行。


なのにアタシ等2人はだらけている。


「なぁ、サエー…。
もうすぐ修学旅行やん?
どうせ男子と合同やろ?
ウチ等どーする?」

初夏といういい季節にだらけながら
親友、田辺サエコと話すアタシ渡辺梓。

「やなぁ。どうする?
…早く男子決めとかなモメるしなー…。」

鼻歌まじりに修学旅行の持ち物についての手紙を読みながら話すサエ。
アタシはというとそのままだらけながらサエに話す。

「西口等は?」
「あーいいかも。盛り上がるし。」

とボーっとしながら話すと向こうのほうから


「なぁ!!西口、安野。一緒に修学旅行班なろうやぁ。」
「いいでぇ。」


・・・
イッチャン、ヒロカ…とちぃチャン。


「西口等はあかんなぁ…。」

「やなぁ。」


まただらける。眠たいなー…なんていいながら。