「千緩?居るんだったら出てよ」 「あっ、ごめん…」 「どうかした?」 「ううん?何もないよ」 「何か変だけど…」 それ以上優しくしないで… 別れられなくなる… 「大丈夫だよ」 「そぉ?なら良いけど」 「うん」 早く別れを言わなきゃ…… でも、体が言う事を聞かない… 「千緩?やっぱり変だよ?」 お願いだから、それ以上聞かないで。 知らない間に涙が流れていた。 ソファに座ってるあたしを彼がそっと抱きしめて、そっと小さな声で囁いた。 「俺がずっとそばにいるよ」