全部、君だった。



桐山先輩は「俺?」みたいな顔をしている。


「あ、あの……



そのー………えっと…」



緊張しすぎてこの先の肝心なところがなかなか言えなかった。



「…何?」


不思議そうに先輩は私を見つめていた。





「あ、あのっ!

ア、アドレス…教えてもらえませんか…!?」




――言ったーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!


私、今言った!!


言ったよね!!






.