全部、君だった。



北グラウンドに着くと、ハンド部の人が何人か来ていたけどバスケ部の人は桐山先輩しかいなかった。


一瞬、足がすくんでしまう。




だって、先輩に声かけるとかめっちゃ緊張するし!!!!



だけど、


いつも誰かが周りにいる人気者の先輩が今はひとり!


こんなチャンスきっともうないよ…ね。














「き、桐山先輩!!」



勇気を振り絞って声をかけた。



先輩がゆっくり顔をあげた。



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