みるみる春菜の顔が真っ赤に染まっていく。 「べ、別、好きっていうか、気になるだけだしっ」 「ははっ、動揺してるー」 顔の赤い春菜をからかう佐川を二人はじっと見て、 「なによ……妬ける」 「ほーんと。あんなに頬染めて……妬けるねぇ」 黒い笑みを向ける二人に気づいたようで、春菜と佐川は歩み寄って来た。 「行くか」 おまえら待ってたんじゃん……