隣の男子に恋をして

｢えー、ホントッ!?｣
｢まじだよー!!ウケるでしょ!?｣
｢おもしろすぎ～!!｣


前でコウと日和が盛り上がっているとき、春菜と諒は後ろから静かに歩いていた。


｢……なあ｣
｢ん？｣


春菜が見ると、少し暗い顔をした佐川が前をじっと見ていた。


｢滝は、晃のこと、その……どう思ってるんだ？｣
｢え？｣


佐川は真剣に問いかけてくる。


｢どうなんだ？｣
｢ぇ……好きだけど、恋愛対象ではないんじゃない？｣
｢……そうか｣


春菜はちらちらと佐川を見る。


｢すきなんだろ？｣
｢はッ!?｣
｢晃｣