夏の幻

[まぢかぁ…

でも無理に忘れる必要はないんだからね!


夏のペースでいいから

今度会った時にまた話聞くから


無理はしないでね!]



夏は茜からのメールを見て

携帯を閉じた



そしてベッドに顔を伏せて


声を押し殺して泣いた



そして

いつの間にか


深い眠りへと夏は落ちていった――