お花に囲まれたあなた

「落ち着いてよ。何言ってるの?私はずっと中谷君のこと好きだよ。
授業中、寝ている姿も!
サッカーしてる時の姿も!
寝癖も!
透き通った目も!
全部。全部大好きなんだよ!」




「・・・」




「中谷君は覚えてないかも知れないけど、

体育の時、コケてクラスのみんなが笑っていた時。

教室に帰って来た時、大丈夫だった?って聞いてくれたんだ。

私、すっごく嬉しくて☆

・・・確かにさっき中谷君を見て驚いた。

でもね、中谷君は中谷君だから!

なんとも思わないよ!!」





「ふふふっ」





「なんで笑うのよ!」





「なんか必死なんだもん」




そりゃ必死になるよ。好きな人なんだもん。




「好きでいていい?」




「いいよ」




「ほんとに?」



「あぁ」





帰り際、




「明日も来いよ」だって。




この時は幸せ一杯だった。




この幸せがずっと続くと思ってた・・・。