まず、彼が有名だって次の日に知ったんだ。


大学の中央あたりにある噴水。


そこに私の彼の水無瀬 紘と仲間たちが集まる。


みんな美男美女で有名な人たち。


紘たちが集まると周りは好奇な目で見るんだ。


注目の的の紘たち。


私は、それを知らなかった。


あまり他人に興味のない私は、野次馬根性がないため騒いでるみんなについていけなかった。


「香苗、紘くんいるよ。」


友達のゆかりは、楽しそうに言う。


唯一、私と紘がつきあっているのを知っている。


別に隠してつきあってるわけじゃない。


ただ、学部が違うのもあって大学では一緒にいることがないのだ。


「....すごいね。」


私は、それを窓から見ながらため息をついた。


私でいいのかな?って、思ってしまう。


「香苗、自信持ちなよ。紘くんは、いろんな人に告白されてる中から香苗を選んだんだからね。」


ゆかりは、優しい。


紘の気まぐれかもしれない。


けど、ちょっとは自信もっていいんだよね。


「ありがとう。」