【短編】火曜日の彼女と彼氏[続編追加]

「紘。」


私は、紘の目の前に立ち名前を呼んだ。


下を向いていた紘は、吃驚したように私を見た。


「....香苗。」


紘は、弱々しく私の名前を呼んだ。


そうさせたのは、私?


「話があるの?」


紘は、目を見開き私の腕を掴み歩き出した。


えっ?


なに?


周りは、私と紘のただならぬ雰囲気を黙ってみていた。


紘は、私を紘のアパートにつれてった。


大学から近いんだよね。


アパートの鍵を貰ったときは嬉しかったっけ。


なんだか、懐かしく思う。


私と紘がアパートの中にはいると....