【短編】火曜日の彼女と彼氏[続編追加]

それから、一週間たった。


私は、悩みに悩んで決めた。


「ゆかり、私....」


「香苗、がんばってね。」


ゆかりは、優しい笑みで私の頭を撫でた。


私は、普段よりおしゃれした。


だって、最後ぐらいはね。


少しぐらいは、いい女だって思われたいから。


「香苗、紘くん来たみたいだよ。」


私は、窓から紘の存在を確認した。


「じゃあ、行ってくるね?」



「うん。バイバーイ」



ゆかりの暢気さに心がほっとする。


私は、紘の前にいつもより堂々と歩いた。