今日から二学期が始まる。
二学期は、体育祭や文化祭など行事が何かと多い。
楽しくなりそう。
「沙保、おはよう。随分背が伸びたよね」ヒロくんが話し掛けてきた。
「おはようヒロくん。
それと、この前は楽しかったね」
「沙保、あの時一人になりたかったらしいけど何かあったの」
「ちょっとね。
でもヒロくんは気にしなくていいよ」
理由は知られたくない。
「そっ………そう。
じゃあもう聞かないから」
私とヒロくんが仲良く話しているとクラスの男子達が悪ふざけを始める。
「ヒュー・ヒュー。熱いねぇ、お二人さん。仲良いねぇ付き合ってんだろう」
男子はくだらない事が本当に好きだから、相手にせずに無視するに限る。
ヒロくんも私と同感の様に見えた。
夏希とレイナちゃんも飽きれている。

