私は、急いでみんなの元へ戻った。



バーベキューを食べながらはしゃいで楽しい一時を過ごし、ショックから立ち直れそうな気がしてきた。



夕方、四時頃。



まだ花火をするには早い時間だけど、せっかくヒロくんが持ってきたから
花火をしてから帰る事になった。



レイナちゃんと夏希はカップルなので、必然的に私はヒロくんとペアになっていた。



「綺麗だよね。線香花火」


私は、独り言の様に呟いた


花火を終え、後片付けをして、帰る事になった。



夏休みも、あと六日で終わりか。



あっという間だったな。



中学生で始めての夏休みは楽しい事も辛い事も経験した。



きっといつか、この悲しみは思い出に変わる。



覚めない夢はない。
明けない夜もない。



こうして、辛くて楽しくもあった夏休みは終わった。