恋愛白書



「達弥が、好きなのが麻奈先輩だったら、あたしは諦めがつくよ。


麻奈先輩は、あたしの憧れの先輩だったから。


なんか今、沙保ちゃんから聞いたら急に、ふっきれちゃったよ。


教えてくれて、ありがとうね。沙保ちゃん。


沙保ちゃんは、まだしばらくは辛いと思うけど、早く立ち直ってね。


すぐには無理だと思うけどさ、新しい恋してよね」




「はい。励まして頂きありがとうございます」



佐久間先輩との、電話が終わった途端、また切なさが胸を締め付けた。