だけど、どうしても勇気が出せない。 それから、数日後の事だった。 家の電話が鳴った。 掛けてきたのは麻奈ちゃんだった。 「沙保、今日の夕飯4人分作って置いて。 私、彼氏を家に招待する事にしたから、お願いね」 それだけ言うと、麻奈ちゃんは電話を切った。 麻奈ちゃんが彼氏を連れてくるの……………?。 こんな事始めてだ。 だから、頭が混乱する。 そう、思いながらも 私は夕飯の支度を始めた。 今日のメニューは。 《コロッケ・キャベツの千切り。ワンタンスープ》 に決めて調理を開始した。