恋愛白書



「だって沙保は、最近背が伸びたし、可愛いくなってきたから」



レイナちゃんの一言が嬉しかった。



こんな風に楽しい時間が永遠に続いて欲しい。



だけど、それは無い。



「じゃあ、25日の9時に駅前に集合ね。遅れないでね。二人とも」



「分かった、じゃあね。
その前に私のコンクールの応援に来てね」



「もちろん、行くよ。
じゃあ、バイバイ」



私は、レッスンがあるため二人と別れ、ピアノ教室へ向かった。



来週は、いよいよコンクール。



優勝出来ればいいな………と思う。中学生の部は別に賞金は出ないけど……。



将来のためにも…………。