「今日の練習は、これで終わりにします。
皆さん、お疲れ様」
部長の終了の声が響いた。
「上原さんから、差し入れがあるのよ。
達弥、男子の分もあるからみんな呼んでね」
「分かった」
「美味しいよ、上原さん。お菓子作り好きなんだね。羨ましいな」
みんなが同じ事を言う。
両親が海外に行っている為炊事は、私の担当。
だって、美沙ちゃんも麻奈ちゃんも料理ベタだし、とにかく不味い。
だから、美味しい物を食べたかったら、自分が上手くなるしかなかった。
練習していたら、いつの間にか、ママより料理上手になっていた。

