息抜きも、終わり
翌日からはまた
夏季講習の日々が続いた。
ヒロは、既にF高校の推薦がほぼ内定している。
だから、夏季講習にも
来ていない。
今でも、部活に
顔出しをしているみたい。
体は動かさないと
鈍りそうだからだって。
私は、その合間に
ピアノコンクールの
練習や宿題に
日々追われていた。
「沙保、コンクールは
勿論優勝目指して
いるんでしょう。
ライバルとかは」
夏期講習の帰り道、
レイナちゃんからの質問。
「私のライバルは
自分だけだよ。
自分の演奏をする事しか
頭にないから」
「ライバルは自分だけね。
そうだよね、沙保が
自分自身の演奏する事が
一番大事だもんね」

