ヒロは、お目当ての
本を探すのに夢中に
なっていたので、あの話は聞こえてないみたいだ。
なんだか少し、ホッとしたのと淋しさと両方の気持ちが入り混じっていた。
気にしたって仕方ないから気にしない事にした。
しかし、数日後。
朝、学校へ行くと
私の上靴が
びしょ濡れになっていた。
誰がこんな事……………
酷いよ………。
私は、先生に事情を話し
体育館用のシューズを履くことにした。
「沙保、可哀想に。
誰がこんな酷い事したんだろう。あたし達が
犯人探し手伝うからね」
「ありがとう、
レイナちゃん、夏希」

