各務さんの励ましに、 箸が進み私は、 自然に笑顔になっていた。 「そうそう、沙保は 笑ってる方が可愛いいよ。 事件の事も、 すぐに忘れるなんて 出来ないだろうけど、 負けるなよ」 「うん、負けたくないよ。だから忘れる努力するよ」 いつか、きっとあんな事があったなって笑って言える日が来ると思う。 私は、この壁を乗り越えて見せる。 通り魔犯になんか絶対に負けない。 一瞬だったから顔なんて 覚えてはいないけど。