恋愛白書



通り魔なんて、
ニュースの世界でしか
ないと思っていた。



怖かった。



本当に、ただ怖かった。



まさか自分が被害者になるとは思っていなかった。



一晩中、美沙ちゃんと
麻奈ちゃんが
近くにいてくれたから、
安心して眠りにつけた。



一人になると、昼間でも怖くなった。



学校が終わると
レイナちゃんと夏希は、
真っ先に駆けつけて来た。



私は、嬉しくて
泣きそうになった。



「沙保、大丈夫なの。
怖かったよね。
あたしも夏希も
沙保の事が心配で部活サボって急いで来たのよ」



「うん、心配してくれてありがとう。
レイナちゃんも夏希も
気を付けてね」



私は、精一杯の
笑顔で答えた。