そして、ついに
ピアノ部門の
コンクールが始まった。



陸が私の所へ来た。



「頑張らなくていいからなリラックスしてやれよ。」


「分かってるよ。」



「見守っててやるから」



「あんたなんかに見守って貰わなくても結構よ」



「言ってくれるねぇ」



口では、こんな事言うけど本当は心強い。



何故か陸に対して
素直になれない。



いつも、お互いに憎まれ口を叩いてばかりだ。



幼かった頃も、今と変わらずこんな感じだったな。



だから、7年も離れていても、あの頃様にすぐに仲良くなれたんだろうな。