恋愛白書



家へ帰ると、また――
陸が来ていた。
最近頻繁に家に来るんだよねぇ――――。



特に大した用事もないくせに―――……。



「沙保、今日拓ちゃんに呼び出されただろう。
心配だから来たんだ」



陸って以外と優しい所があるんだなぁって思った。



だから、陸にも
話す事にした。



陸もヒロの選択は、
間違っていると
感じたみたいだ。



「陸の夢は何?」



「バイオリニストかな。
プロ野球選手になるつもりはないし、
それだけの腕があるとも
思えないから」



「じゃあ、いつか共演しようね。
ピアノとバイオリンで。
陸はソリストになるの、
それともオ―ケストラに
入りたいの」



「両方かな。だから、協奏曲とソロのリサイタル、
両方で共演しようぜ」



「そうだね」