一人で歩き始めると、 夏希が私を追い掛けて 走って来た。 「沙保、一緒に帰ろう」 「夏希、稲葉先輩と帰らなくて良いの?」 「うん、沙保と話したいからさ。 ヒロくんあの一年に騙されてるの」 「そうなんだ」 「それに、マネージャーの仕事もろくにしないで。 勘違いしてるのよ。 ヒロくんが好きなのは、沙保だけだから、 そんなに不安にならなくても大丈夫だよ」 夏希は美紀に怒り爆発していた。 私は夏希に励まされ、少し元気が出た。