先に部活が終わった私は、ヒロを待つ事にした。
ヒロが部活を終えて、部室から出てきた。
「一緒に帰ろう」
「ゴメン、沙保。美紀が怪我したんだ。
俺が蹴ったボールが彼女の足に当たって。
責任感じるから送ってあげる事にしたんだ」
「そ………そうなんだ」
「ゴメン。せっかく待っててくれたのに」
私は何て答えていいか分からず無言になった。
「分かった………」
そこへ、保健室での
手当てを終えた
美紀が松葉杖をついて歩いて来た。
美紀は私を睨みつけた。
まるで、勝ち誇ったかのように………………。
私は、仕方なく一人で帰る事にした。

