色々とあったけれど、途切れなかった想い・・・
どんなに苦しもうとも、募っていった愛証・・・
まだまだ消えない痛みが、いつかは自信に変わるよね――?
「それを言うのは俺の方だ…」
「え・・・?」
思いもよらぬ言葉で、今度は私が眼を見開かせてしまった。
そんな私に優しく笑って、乱れた髪を直してくれる。
「オマエがいなかったら、つまらない人生だったと思う。
あれほど必死になれたのも、蘭がいたからだ…。
ありがとう・・・」
「っ・・・」
最後の言葉を聞いた途端、涙腺が一気に緩んでしまう私。
「朝から泣くなよ…」
「だって・・・」
少し引き離されたあと、指で涙を掬うように拭ってくれて。
こんな彼の所作からも、独りじゃナイという実感が湧いていく。
初めて見せてくれた感情の一片が、涙のキッカケだけれど。
ずっと貴方の人生に加えて貰えていたコトが、何よりも嬉しかった。
先ほどの不安なんて、一瞬で消え去るほど・・・

