『・・・う、ん』 ――ピピピピッ! 今日も、目覚ましが鳴る寸前に起きる 早起きは苦手だったが 2年も続ければ、自然と身につくものだ。 自分の体に乗る 小さな重みを起こさないように ゆっくりと身体を起こす。 隣で眠るその子は まるで、天使―― 立ち上がって、支度を始めようとする私の服を 掴んで離さない、ちいさな手 私は微笑み、 その手に自分の手を重ねる