――ガチャッ
ドアノブが回され、開いたドア
緊張と焦りが入り混じって、ぎゅっと握りこんだ手にじっとりと滲む汗
心臓がドクンドクンと、全身に脈打つ
だんだんと開けてくる世界に、
私はより一層手を握り締めた
「――社長。
お連れしました。」
隣ににいる秘書さんが綺麗な姿勢でお辞儀するのを横目に、ただ呆然としていた
「・・・CHIAKIさん?」
『・・・っあ、
は、はい・・・。』
固まったまま動かない私を見て、秘書さんは不思議に思ったらしい。
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