「ふあぁ~」



お腹いっぱいになって、眠くなってしまったのか


千春はうとうとし始めた




『ちー、

そんなところで寝ちゃだめだよ。


お布団行こう?』



「あいー」




目を擦りながら、ふらふらと立ち上がる




布団に入り、目を瞑る


私はその横に寝転がり、千春の髪を撫でた





千春は、この小さな身体で

どれだけ我慢しているのだろう?



まだまだ小さいのに、変に物分かりが良くて。



私が忙しいことも、きっと理解してる。


だから、私が困るようなことは絶対に言ってこない


わがままを、言ってこない・・・



ごめんね、千春。


こんな頼りない母親で・・・



でもね?

わがままも、沢山言って欲しいな。

私が困ってしまうようなことも、沢山言って欲しいな。


そう思っちゃうのは、私のエゴかな?



ごめんね


ごめんね



ありがとう。




スースーと、静かに寝息を立て始めた千春の頭に


キスをひとつ落として


私は寝室を後にした