私は隣のクラスの高須くんの元に行こうと階段をかけ上がる。


すれ違う他のクラスの子にじろりと睨まれてるのは気のせいじゃないだろう。


「っ…!」


多分、私そうとうキレてる。


お目当てのクラスに着くと、すぐに高須くんの姿を見つける。


私は高須くんをじろりと睨むと、彼は私の姿に気がついたらしく、笑いながらこっちに向かってきた。


「清水さん、珍しいね」


「あんたでしょ」


「なんのこと?」


「噂」


「あぁ」


高須くんは笑いながら私に顔を近づけてきた。


「噂じゃなくて、事実。でしょ?」


「…!!」


私はついカッとなって高須くんの胸ぐらを掴んだ。


「意外だね、もっとおとなしい子だと思ってたのに」


「……ふざけんな」


「どっちが」


高須くんは私の手を振りほどいて言った。


「榊原先生のこと、心配したら?……下手したらクビだよ?」


「!!」


そうだ、もしこの噂が先生の耳に入ったりしたら…