「え、寝たよ」
「昨日の夜や、夜」
「あー…」
言えるわけ、無い。
「まぁ、えぇけど?」
「………」
「…えー、っと。やっぱ何かあったん?」
「や…別に…」
「……気になるんやけど、も」
気まずい空気。
ちらりと勇気くんを盗み見すると、なんだか悲しいそうな顔をしている。
う、そんな顔させたいわけじゃないのになぁ…
「ゆ、勇気くん、私勇気くん一筋だからね!!」
「は?いきなり何言ってん?アホやないのー?!」
「アホじゃないよ?!」
「はよ目ぇ覚ましや!恥ずかしいです!俺!」
「私だって恥ずかしいんですけどー!」
「じゃぁ言うなやっ」
「私の決意表明だす!……噛んだぁ!」
「ふは!!だすって普通そこで噛むかー?」
超恥ずかしい!
言って損したわ私!
勇気くんは相変わらず腹を抱えて大爆笑している。
「ちょ、そろそろ笑うのやめてよ…本当恥ずかしい…」



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