ゆるゆる恋愛事情



「担任には話しとくから、寝や」


「ありがとー…」


「ん、おやすみ」


私は黙ってカーテンを閉めてベッドに潜り込んだ。


くらくらする。


目を閉じればすぐに睡魔が襲ってきて、私はそのまま意識を預けた。


――――――――――――


「おーきーやー」


何、うるさい。


「起きてー清水さんー」


もう、黙ってよ勇気くん。


眠いってば。


「真子」


「……」 


あ、私目開いた。


「ま、こって…」


「おはよ、真子」


ニヤニヤしながら私の顔を覗き込む勇気くん。


一気に顔が熱くなる。


「不意討ち!」


「ふはっ、そんなことよりもう3時やで?」


「はぁ?3時?!」


「どんだけ寝て無いねん」


勇気くんはそう言って苦笑する。