結局私は家に帰ってからもずっともやもやしていて、もちろん眠れるはずもなく一晩明かしてしまった。


「おはよ、清水さん」


「うひゃぁ?!ゆゆゆゆーきくん!」


廊下に私の叫びが響いて、じろじろと周りの生徒に見られてしまった。


うぅ、恥ずかしい。


「何やのその驚き様は」


「びっくりしただけだよっ」


「ホンマに?」


「本当に!」


「嘘やん。クマ、酷いで」


「へ?」


そう言って私の目の下を指差してじろりと睨む。


「え、っと…それは、ね!普通にただの寝不足ってだけで…」


「普通…に、なぁ?」


わ、やばい。


ぐらりと視界が歪む。


「…保健室やな」


私はいつの間にか勇気くんに肩を支えられていて、今倒れかけたことを理解した。


とりあえず頭も痛いし、勇気くんの言う通りに、黙って保健室へ着いていった。