……って、私は母親か!
「勇気くん!」
私は居酒屋のドアを開けて勇気くんを探した。
「おぅ、清水さんや〜っ!」
よかった、居た…
って、隣に居る女の人誰ですか?!
「榊原さん、あの子何〜?」
「ん、あの子はな〜…」
「彼女です!勇気くんがお世話になりましたっ!勇気くん帰るよ!」
「ふぇ?」
勇気くんの腕を引っ張った拍子に机の角に足をぶつける。
……こーゆーとこださいよね、私。
「ちょぉ、清水さん〜」
「………」
「清水〜?」
「………」
「彼女なん?」
「ふひゃ!!」
私は道端で盛大に転んだ。
「ぶっ、ははははは!!」
「ばかっ!笑い事じゃない〜!」
「ひぃ〜…酔いさめたわっ」
痛さのあまり立てない私を勇気くんは腕を掴んで立たせてくれた。
「すんません…」
「ふははっ」



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