教室に戻った私は早く座れ!とせかされる。


「何、どうしたの?」


「真子さ、榊原先生のこと好きなの?」


「何言ってんの、なつ…」

なつは真剣な顔をして私に聞く。里美と、授業から帰ってきた麻美もやってきた。


「うちら三人とも疑問なんだけど」


「ナイナイ。生徒と教師だよ?しかも勇気くん私のタイプじゃないし」


「そう〜?うちら結構いいと思うけど、ゆるゆるコンビ」


「違うよなつ、真子はゆるいから自分に無いもの求めてんだよ。あれでしょ、高須くんみたいのがいいんだっけ?」


麻美は、ねぇ?と私の肩を叩く。


「確かに気にはなってたけど…」


「紹介しようか、高須」


なつがぽつりと言った。


「いいじゃん、そうしなよ」


……里美まで。