6時の目覚まし。
今朝もカップめん…シーフード味にお湯を入れ、シャワーを浴びに行った。
風呂から出ると、キッチンにまだパジャマを着た親父がいた。

「はよ~」

声をかけると、親父は片手を上げ、

「これもらう」

と、ストックのカップ焼きそばをシャカシャカ振った。
俺は「ん…」と頷いて、少しのびた朝飯を食う。

最近気付いた。親父が俺に合わせて、朝起きてることに。
中学時代は、親父は俺に興味ないと思っていたけど、違ったんだ。ちゃんと気にしてくれていた。ただ、意思表示が苦手なだけ…

「じゃあ…行ってくる」

飯を食い終わり、俺は簡単な挨拶をして家を出た。
意思表示が苦手なのはお互い様か…