秋元さんが誰かをこんなに褒めるのって珍しいんじゃないかな。


『うん。
あの人の雰囲気好き。』


「でっけぇ会社持ってんのに偉そうにしねぇしな。
でもあぁゆう人は葛城さんくらいだよ。」


『そうなの?』


「あぁ。
他の奴らは地位とかそういうのが大好きだからな。
毎回嫌味を言われる。」


『そうなんだ…』


秋元さんが立ち止まって、一つのドアを開けた。


「パーティーが始まるまでここで待機だ。
ちょっと俺、パーティー用のスーツに着替えてくるから。」


そう言ってバスルームに入って行った。