社長と恋




巻いているのをジッと見ていた。
なんだか飽きないな…。
美容師さんってなんでも出来るんだなぁ。


「出来ました。
山崎さん、化粧映えするし、髪も痛んでなくて綺麗だし、身長もなかなか高いから凄くやりがいがありました!
凄く綺麗になりましたよ。」


にっこり笑って本当に嬉しそうに言った。


『ありがとうございました…』


「出来たか~?」


扉の向こうから、すっかり存在を忘れていた秋元さんの声がした。


美容師さんは扉を開けて、にっこり笑った。


「見てください。
凄くお綺麗になりましたでしょ?」