社長と恋




『え?美容師って…』


「いいから中入れろ。」


グイッとあたしを押し退けて中に入った。


美容師さんもあたしににっこり笑ってお邪魔します、と中に入った。


「俺はここで待ってっからさっさと用意してこい。」


偉そうにテレビの前でソファーに座ってヒラヒラと手を振る秋元さん。


『ちょっと……』


「畳の部屋はありますか?」


美容師さんが笑顔で話しかけてくる。


『畳…?
あそこが畳の部屋ですけど…』


「では、あそこで着替えますのであちらへお願いします。」