『何…?』 ドキドキ…… いや、ドキドキ…じゃないぞ、あたし! このドキドキは上司に何を言われるか緊張のドキドキだぁ! 秋元さんの鋭い目でしばらくあたしをジッと見たまま動かなかったが、スッと目を反らした。 「…や、なんでもねぇ。 またな。」 ……? ドアを閉めると、颯爽と去った。 …やっぱなんか秋元さん今日変だ。 あたしは一人秋元さんの乗った車を見送りながら小首をかしげてしばらくしてから家に入った。