仕事が終わって帰ろうとすると、廊下に秋元さんがいた。


「お疲れ」


それだけ言うと歩き出した。
ムッとして駆け寄ると、秋元さんはあたしを横目で見下ろした。


『何?』


「………お前、ちっせぇのな。」


秋元さんはふ、と笑った。


『え?今更?
てゆーか、あたし大きい方だし!
161あるんだよっ?』


すると、あたしの頭を優しくポンポン、と叩いて、思わずドキッとしてしまうような笑顔になった。


「俺からしてみればチビだよ。
俺は180あるからな。」