社長室に入ると、仮社長がこちらに気付いて立ち上がった。 「社長! おめでとうございます。 戻って来てくれて嬉しいです。」 「ありがとう。 悪いな、嫌な仕事ばっか押し付けて都合良く戻って来たりして。」 「いえ! 社長の方がなんだかんだ忙しかっただろうし、待ってましたよ。」 「いや、本当助かった。 お前がいなかったら今の俺はいないし、戻って来ようなんて思ってないと思う。 これからも秘書と言ってもたまに手伝ってもらう事だってあり得るしな。」