空いてる席に座ろうとした時、真琴君‥?と声が聞こえた。 呼ばれた方を見ると、少し変わってはいるが懐かしい人物が大きな目を更に大きくさせて驚いた様子で座ったままこちらを見ていた。 「…さ……『さくら!』」 俺の前に山崎が身を乗り出して俺が言いかけた言葉を叫んだ。 「なんでお前あいつの名前知ってんだよ?」 山崎を見下ろして聞くと、山崎はキョトン‥とした。 『……え? 何言ってんの。 知らない人なんていないでしょ。 歌手のさくらでしょ?』