キュン………


単純なあたしは思わず緩んだ頬をそのまま緩みっぱなしで秋元さんに優しく言った。


『嫌じゃないよ。』


すると、秋元さんは安心したように笑ってあたしに優しくキスをしてから、ありがとう…と言った。


『でもさ、あたしなんかが会いに行ったらお母さん怒り狂わない?
こんな地味な女!とか言って…。』


「はぁ?
どんな母親想像してんだ、お前は!」


秋元さんはゲラゲラ笑って、机の上のコーヒーをグイッと飲んだ。


『だって!
お母さんも社長なんでしょ?
なんかお金持ちの親って息子の女はお嬢様とかしか認めない!ってイメージが……。』