君のとなり。


「えぇ!!祐人クンにそう言ったの!!?」

「しぃーっ!!声大きい!」

真奈美の叫びに、明日香が指を口の前に
持って来て怒った。

「あ、ゴメン・・」

真奈美が慌てて口を押さえる。


━・・ただ今、授業も終わり、放課後。

教室には明日香と真奈美しかおらず、
校庭から運動部のかけ声が響いていた。


「・・自分でも、びっくりしてるんだよ?
 あんな、まま待ってるなんて・・っ」


赤い顔でおろおろする私に、
真奈美がニヤリと笑った。

「ふゥ~ん??
 でも祐人クンもOKしたんだし?
 委員会終わったら来るって言ってるし?

 とゆぅーコトわぁ・・・・・




  ・・・・・・ふへへ・・・っ♥」




      「キモい顔しないの」



にやっと笑った真奈美にチョップ。
その時、真奈美がビクッとして時計を見た。


「うわわわっ!もうバイトの時間!
 じゃ、行ってくるねィ♪バイバイ~」


手を振って真奈美を見送り、
私も時計を見た。


委員会、もうすぐ終わるかな・・・。





        早く、会いたい。





少しのワクワクと、沢山のドキドキと。






そんな思いを胸に、
私は鞄を持って教室を出た。